頭にカビ!!「トンズランス感染症」に感染しやすい人とは。

トンズランス感染症とは、海外から持ち込まれた新しいカビ菌です。髪の毛の中を好み、脱毛の他かゆみやふやけといった症状を引き起こします。実はこの感染症、かかりやすい人がいます。どういうことなのか確認してみましょう。

トンズランス感染症にかかりやすい人とは

トンズランス感染症にかかりやすい人、それはずばり柔道やレスリングなどの格闘選手です。この感染症はトリコフィトン・トンズランス菌によって発症します。この菌は感染力が強く、肌同士の接触が感染経路となって、格闘選手の間で感染が爆発的に広がってしまったのです。日本では特に柔道選手の感染が問題視されています。日本では柔道が盛んなため選手の数が多く、交流試合も積極的に行われているため、本人や周りが気付かないうちに感染してしまったり、逆に感染を広げてしまうことが多いからです。
格闘技をやっていないから安心、という訳ではありません。肌と肌の接触以外にも、菌が付いた抜け毛に触るなどして感染することが分かっています。選手本人だけではなくその家族に感染が広がるケースも決して珍しくないのです。

どんな症状が起こる?

トンズランス感染症には、大きく分けて体部白癬と頭部白癬があります。白癬とはカビによって引き起こされる皮膚の病気を指します。
体部白癬の場合、爪くらいの大きさの紅斑が現れます。治ってくると環の形になるのが特徴で、自然と治ってしまうケースも少なくありません。柔道着などで擦れる顔や首など、上半身のあちこちに表れることが多いです。
頭部感染症の場合は、頭皮が赤くなったり腫れることが多いです。ただし症状が重いと化膿したりかさぶたができることもあります。頭部に感染が起こると、脱毛が起こることも珍しくありません。トンズランス菌の由来は、キリスト教の聖職者が頭のてっぺんを剃る「トンスーラ」という習慣から来ています。症状が重くならないうちに、皮膚科で治療を受けることが大切になります。

主な治療方法

トンズランス感染症は、一度感染してしまうとなかなか治りません。一見症状が治まったように見えても、まだ体内に菌が残ってしまうこともあるため、皮膚科を受診した上で根気よく治療を続けていくことが必要になります。
体部白癬の場合は、抗真菌剤の塗り薬を1日2回程度塗ることで治していきます。
どうしても皮膚科を受診する時間がない場合は、自分で薬を買って塗布していきます。輸入医薬品を自分で購入するという方法もありますが、やはり病名の特定などを考えると皮膚科を受診した方が安心です。特にトンズランス感染症では、体部白癬を頭部白癬に移行させないことが肝心になるからです。ジェネリック医薬品などを利用すれば、そこまで費用をかけずに治療できるかもしれないので、医師に相談してみましょう。

頭部は飲み薬が必要

頭部白癬の場合は塗り薬ではなく、イトリゾールや塩酸テルビナフィンなどの成分がふくまれた飲み薬によって治療を行っていきます。髪に住みついたトンズランス菌は毛穴の中に入ってしまうことがあるため、塗り薬では効果が見込めないからです。逆に塗り薬を使用することで菌の出口を塞いでしまい、毛穴の奥深くで炎症を起こすこともあるので、医師の指示の元薬を使用するようにしましょう。

予防方法は?

トンズランス感染症を予防するには、清潔にすることが最も大切になります。
練習した後はできるだけ早くシャワーや入浴を行い、頭や体を洗いましょう。入浴施設がない場合は、水道で頭を洗い、体は濡れタオルで丁寧に拭いておきます。
稽古着やタオルを複数用意しておくことも重要です。毎回洗濯した清潔なものを使用することで、菌が入り込むことを防ぐことができます。選手同士でタオルを貸し借りするのは厳禁です。
もちろん個人の心がけだけでは感染を防ぐことはできません。練習場所は電気掃除機などを使ってよく掃除をしておきます。また、感染を広げないために定期的に練習メンバー同士で肌の状態を確認し、症状が見つかった場合は休ませるようにします。
自宅では寝室や脱衣所の掃除を徹底し、家族への感染を防ぐことが大切です。

   
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