20日間で1万本!

日本では薄毛に悩む男性が約1800万人とも、原因が解明されていない女性の休止期脱毛が約600万人とも、脱毛が進行している人が約4,270万人ともいるといわれています。薄毛、脱毛の悩みというと以前はある程度年齢を重ねた男性の悩みと思われていましたが、最近では20代の人でも薄毛、脱毛で悩む人が多くなっているようです。
また、女性も加齢と共に、薄毛や髪にボリュームがなくなったといった髪の毛のトラブルで悩む人が多くなっているといいます。薄毛や脱毛の原因は偏った食生活や、睡眠不足、不規則な生活といった理由から、ホルモンが原因のものまで人によって様々です。

薄毛を根本的に解決できる方法はノーベル賞もの?

薄毛や脱毛の予防や対策には、生活習慣を見直したり、育毛剤や発毛剤を使ったり、医療機関で治療を行ったり、様々な方法がありますが、薄毛や脱毛の進行を食い止めたり、多少の改善があっても、どの方法も薄毛や脱毛の悩みを完全に解消するものではないところが悩ましいところです。
そのため、薄毛や脱毛を完全に解消することかができればいくらでも出すという人も少なくなく、薄毛や脱毛を解消する薬はノーベル賞ものなどといわれています。

失ったものを再生する、再生医療

そんな薄毛や脱毛や悩みを根本から解決する方法として注目を浴びているのが再生医療です。再生医療とは、自分の身体から幹細胞という細胞を取り出して体外で培養し、培養したものを使用して修復再生を行う医療のことです。理化学研究所とオーガンテクノロジーズ社が、髪の毛の再生を考えたのは事故などによって頭皮に傷ができ髪の毛がなくなってしまった人のために、再生医療から毛髪再生法を考えたのが始まりです。
そして上皮性幹細胞と毛乳頭細胞と色素性幹細胞という毛包にとって重要な細胞を培養して毛包の元となるものを作るという方法を生み出したところ、これが薄毛や脱毛にも有効である可能性が出てきたのです。
薄毛や脱毛は毛包が弱ってしまい、小さくなってしまったことにより起こります。しかし培養して作った毛包の元を頭部に植えていくことで毛包を活性化することができ、髪の毛のヘアサイクルにおける成長期に太くて長い毛髪が作られるようになるのというのです。この方法では、1cm程度の頭皮があれば、20日間で1万本もの髪の毛を再生することが可能だといいます。

毛髪再生技術で根本的解決なるか

今までも自家単毛包植毛術によって薄毛や脱毛を解消する方法はありましたが、これは髪の毛がある後頭部から薄毛になってしまった前頭部に髪の毛を移動するものであったため、頭部全体の髪の毛の量を増やしたことにはならず、薄毛や脱毛を根本的に解消したとはいえないものです。
しかし、今回の毛髪再生技術は、毛包を培養して増やし、それを植えるというものですから、頭部の髪の毛が増えることになり、薄毛、脱毛の根本的解決に繋がる画期的な方法として注目されているのです。

2020年の実用化を前に高まる期待

この毛髪再生技術は今後マウスによる実験を行って安全性を確認し、2020年の実用化を目指しているといいます。
そして実現されれば、日本に限らず、薄毛、脱毛に悩む世界中の人を救うことができるかもしれないのです。日本の科学研究機関とベンチャー企業が共同で開発を行うことは珍しいことで、さらにこの技術が日本発ということと合わせて、プロジェクトが注目されています。

ネックになるのは高額な治療費

ただし、この技術が実用化された場合、始めの頃はかなりの高額な費用になるだろうといわれています。現在医療機関で薄毛治療を行った場合、症状や希望する効果によって異なりますが1回の治療につき数万円の費用がかかります。この毛髪再生技術による治療はさらに高額になると予想されており、その点でも注目されています。
規制緩和で民間企業の参入ができるようになったことから、毛髪再生技術による治療については今後研究に弾みがつくことが予想されます。実用化された後は、民間の機関との協力によって、一般の人にも手が届くような費用で治療ができるようにしたいということですから、今後に期待しましょう。

   
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