IPS細胞はAGAを根絶するのか?

2012年にノーベル賞を受賞することによって一躍話題となったiPS細胞は、個人の遺伝子情報を細胞に組み込むことによって自分の体の一部を再生させることも可能な技術です。これは再生医療にも多大な影響を及ぼす偉大な発見で、研究が進み技術も発展していけば様々な病に新たなアプローチが可能となる将来有望な研究成果であるとされたためノーベル賞の受賞に至ることになりました。現段階では実用化に至っているわけではなく、様々な問題を抱えている技術ですが、問題を一つ一つ解決していけばいずれは病の無い世界が実現することでしょう。

薄毛治療への実用化も…?

iPS細胞が注目を集めている理由は、その汎用性の高さにあります。この技術を用いれば自分の新たな臓器を作り出すことも可能な他、皮膚を再生させることも可能など、体のあらゆる機関へと変貌を遂げることになるため、この汎用性の高さから「万能細胞」とも呼ばれることもあります。iPS細胞は当然、薄毛治療の分野でも活躍を期待されており、資生堂は2016年6月より商用化に向けて動き出すことになりました。薄毛治療という業界内で現在話題になっているAGA(男性型脱毛症)治療薬のプロペシアは体の内側から薄毛を治す内服薬で、他の薄毛治療よりもコストパフォーマンスに優れ、また期待できる効果についても絶大ということもあり人気を博していますが、iPS細胞による毛髪再生の技術が完成した暁には不要になる可能性すらあるのです。

実用化の課題は「コスト」

何に対しても万能であるiPS細胞ですが、残念ながら商用化にはもうしばらく時間がかかりそうです。実用化に向けて最大の課題となるのが「コスト」の問題で、現在ある植毛技術と比較しても遥かにコストがかかってしまうことが予想されるだけでなく、AGA治療薬のように比較的安く行える薄毛治療と比べるとその差は歴然で、大きな差が開くことになってしまいます。現在実現できるとしても、そのお値段はなんと1本あたり100万円以上のコストがかかり、富豪にしか手が出せない価格になっています。注意しなければならないのは、この価格は「1本当たり」であるという点で、数百本単位での再生が望ましいならばどれだけお金をかけなければならないのかが分かりますね。普通ならば髪のためにそこまでのお金は払えないという方も多いでしょうから、しばらくは待っている必要がありそうです。資生堂によれば、2018年の商用化を目指すとのことですので、少なくともそれまでは既存の技術に頼って待つ必要があります。また商用化したとしても最初の内は値段が高いのが世の常というものですので、現実的に利用できるようになるまでは5年から10年は待つ覚悟が必要となりそうですね。

AGA治療薬も捨てたものではない

iPS細胞の研究と商用化に向けた企業の活動が活発になり、実現されることが理想ではありますが、もうしばらくは現実に目を向けなければならないのが現状です。近年話題になっているAGA治療薬も決して捨てたものではなく、期待できる薄毛治療効果もかなり高いため、再生医療が普及するまではこちらで凌ぐことをお勧めします。AGA治療薬の代表にもなっているプロペシアはそれなりの値段がするものの、既に特許が切れておりジェネリック医薬品も登場し、日本国内でも厚生労働省による認可を受けているため、効果だけでなくコスト面についても魅力的な薬となっています。輸入医薬品を購入するか、もしくは専門クリニックにて処方してもらうかして手に入れる必要がありますが、できれば病院やクリニックにて服用する上での注意点を説明してもらった上で使用してみると良いでしょう。AGA治療薬をつなぎにして、辛抱、辛抱です。

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