高血圧症治療薬の「ミノキシジル」が抜け毛予防に効果がある理由

抜け毛・薄毛は加齢だけでなくストレスや疲労、AGAの主な原因となる男性ホルモンであるジヒドロテストステロンなど、様々な原因があります。しかも、原因は1つだけでなく複数の原因が絡み合って抜け毛・薄毛を発症しているケースも珍しくありません。

そういった中で、抜け毛予防の効果的な手段として「ミノキシジル」が注目されています。

「ミノキシジル」とはどういったもので、なぜ抜け毛・薄毛に効果があるのか解説していきます。

 

■薄毛・脱毛とヘアサイクルの関係

毛髪の成長にはヘアサイクルがあり、毛髪が生えて伸びる成長期と成長が止まる退行期、毛髪が抜けて毛根が休む休止期を繰り返すことで健康な毛髪が育ちます。

しかし、加齢によって細胞が生まれ変わる力が衰えてくると、ヘアサイクルの頻度が遅くなって毛髪が痩せ細り、抜け毛・薄毛になりやすくなります。

また、比較的若い年齢でもストレスや疲労によって血行不良やホルモンバランスの乱れが生じ、それがヘアサイクルの乱れにつながって抜け毛・薄毛を招くこともあります。

若ハゲの原因として多くの男性を悩ませている抜け毛・薄毛の症状であるAGAは、男性ホルモンであるテストステロンが毛乳頭にある5αリダクターゼという酵素と結びついてジヒドロテストステロンに変化し、このジヒドロテストステロンの作用でヘアサイクルが乱れて発症します。

抜け毛・薄毛の原因が何であれ、予防や治療はヘアサイクルを正常化して毛髪が元気に育つようにすることがキーポイントになります。

 

■抜け毛予防薬の「ミノキシジル」とは

ミノキシジルは抜け毛予防に効果がある薬として注目されていますが、元々は血管拡張剤として高血圧治療に使用されていました。しかし、血管を拡張して血流を良くする作用が抜け毛予防や発毛の促進に効果があるとされ、抜け毛や薄毛に悩む方の治療薬としても使われるようになりました。

ヘアサイクルの乱れは血行不良によって毛髪に十分な栄養がいかなくなることでも起こるため、血流を良くする作用があるミノキシジルが抜け毛予防に効果があるとされるのは自然なことかもしれません。

 

■「ミノキシジル」のメリット

ミノキシジルには患部に塗布する外用薬と服用する内服薬があり、どちらもある程度の抜け毛予防の効果が認められています。

例えばある患者さんは最初に外用薬と内服薬を併用して使用し、ある程度毛髪が復活したことを確認できてからは内服薬だけを継続しているというケースがあります。それでも十分な抜け毛予防効果を維持できていることから、ミノキシジルの効果の高さが伺えます。

外用薬のメリットは必要なところだけに塗布できるため、手や胸など頭以外の部分の毛も増えるという副作用を抑えることが可能です。

それに対して内服薬のメリットは毛根周りの血行を効率よく改善できるため、ヘアサイクルの改善により高い効果が期待できます。服用も毎日決まった時間に飲むだけなのでお手軽です。

 

■「ミノキシジル」のデメリット

ミノキシジルのデメリットとして、外用薬の場合は毎日朝晩2回、患部を清潔にしてから塗布するという手間が必要になります。内服薬の場合は顔のほてりやむくみ、まぶたの腫れなどの副作用が起きる方がまれにいます。また、血行を良くすることから頭髪以外に手の甲や指、胸毛なども増えてしまうケースがあります。

外用薬も内服薬も継続しないと効果が実感できないため、治療にはそれなりの費用が必要になります。

 

■生活習慣の見直しも大切に

ミノキシジルは抜け毛・薄毛の原因になるヘアサイクルを改善して抜け毛を予防する効果が期待できます。しかし、過度の飲酒や喫煙、糖分や脂肪が多い偏った食生活など、抜け毛や薄毛を誘発しやすい生活習慣の乱れを直さないと、十分な効果が発揮されません。

ミノキシジルの抜け毛予防効果を十分に得るためにも食生活を改善し、適度な運動と十分な睡眠をとることを心掛けましょう。

   
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