「最近髪のボリュームが少なくなった」や「分け目が目立つようになった」など、薄毛に悩む方はその原因を髪そのものにあると考えがちですが、実は頭皮の健康状態と大きく関係があります。毛髪の健康は頭皮の健康からといっても過言ではなく、頭皮ケアをすることで薄毛対策をすることが可能です。
そこで今回は頭皮ケアにスポットを当てて、誰でもできる薄毛対策を解説していきます。
■薄毛対策は頭皮ケアが重要!
頭皮は汗腺の働きが活発で、汗をかきやすい部分です。このため、排出された皮脂や汗を放置しておくと毛穴が詰まりやすくなるうえに、頭皮についたホコリなどの汚れも洗い流さないとさらなる頭皮環境の悪化を招いてしまいます。夏など、汗をかきやすい時期は特に注意が必要です。
このような頭皮環境は毛髪が健康に育つ土壌が荒れている状態であるため、どんなに育毛剤やトリートメント、ヘアパックなどをしても薄毛の解決は難しいでしょう。
薄毛対策をするためには頭皮ケアで毛髪が健康に育つ環境を整えることが重要です。
■頭皮の健康チェックをしてみよう
自身の頭皮環境は大丈夫なのか、以下に挙げる項目を確認して頭皮の健康チェックをしてみてください。
①頭皮に赤みがある
②頭皮がかゆくなる時が多い
③頭皮が乾燥しているように感じる。
④頭皮が硬く、あまり動かない。
健康な頭皮は青白い色味であるため、頭皮に赤みがある場合は注意が必要です。また、頭皮がかゆかったり乾燥しているというのも頭皮環境悪化のサインなので、頭皮ケアをした方が良いでしょう。
頭皮に手を添えて動かしてみた時に、あまり頭皮が動かないのであれば頭皮の柔軟性が失われており、血液の循環があまり良くない可能性があります。頭皮が血行不良になると毛髪に十分な栄養が届かず、毛髪のハリやコシがなくなったり脱毛の原因になるので、薄毛を引き起こす要因になります。
■シャンプーの選び方に注意!
シャンプーは頭皮ケアのためには大切なものですが、界面活性剤入りのシャンプーは選ばないようにしましょう。界面活性剤は食器用洗剤などに入っている成分で強力な洗浄力があり、界面活性剤入りシャンプーは洗浄力が強すぎて頭皮の潤いに必要な分の皮脂まで洗い流してしまったり、頭皮にダメージを与えてしまう恐れがあります。
頭皮ケアをして薄毛対策をするならば、アミノ酸系シャンプーの使用をおすすめします。
また、シャンプーのし過ぎも同様の理由で要注意です。毎日シャンプーすることは大切ですが、朝シャンや何回もシャンプーをするのは控えましょう。
■適度な運動は薄毛に効果的
ウォーキングやジョギングなどは血液循環を良くして血行不良を改善するため、薄毛対策に効果的です。また、筋肉を伸ばして柔軟性を保つストレッチも同様の効果があるため、日々の習慣として取り入れると良いでしょう。
これに加えてタンパク質やビタミン、ミネラルなどもバランスよく摂取し、糖分や脂肪分を控えるようにすれば薄毛対策になるうえに体も健康になるので一石二鳥です。
■頭皮マッサージを習慣にしよう
頭皮マッサージをすることで頭皮の血液循環を良くして血行不良を改善するとともに、頭皮の柔軟性を上げる効果も期待できます。以下に頭皮マッサージのやり方をご紹介しますので、お風呂の時の習慣にしてみてください。
①4本の指を軽く揃えて首の後ろの付け根にあて、上に向かって押していく。
②耳の下のくぼみに中指を当てて、ゆっくりと回す。
③首と耳下のマッサージをしたら指の腹を生え際におき、つむじに向かって円を描くように引き上げる。
④両手を組み、てのひらの付け根で頭頂部を引き上げるようにマッサージする。
⑤耳上に手のひらを当て、目尻が上がるくらいの力加減で円を描くように引き上げる。
⑥襟足のくぼみに親指をおき、後頭部を円を描くようにして引き上げる。
⑦両耳を上、横、下方向に引っ張って耳まわりをマッサージする。