薄毛で悩んでいる男性は比較的若い年齢層にも、思いのほか多くいらっしゃいます。
少し前までは薄毛はストレスが原因の1つだともいわれていましたが、現在は別に要因があることが分かってきており、その中の1つにホルモンバランスが関係しているとされています。
現代社会においてストレスを感じていない方はほぼいらっしゃらないといえることに加えて、ストレスという言葉自体が抽象的なものなので科学的根拠も証明されておらず、対処が難しくなってしまいます。
しかし、ホルモンバランスが薄毛に影響していることが分かれば、打つ手はあります。
それでは、ホルモンバランスが薄毛の原因になるとはどういったことなのか、薄毛対策のために効果的な方法は何なのか、解説していきます。
■薄毛の原因は何なのか?
薄毛を引き起こすといわれている原因は、偏った食生活や睡眠不足などといった健康とは言い難い生活習慣による頭皮環境の悪化や、遺伝や体質などが挙げられます。
また、頭皮環境の悪化の他に、健康な髪が育つために重要であるヘアサイクルの乱れによって薄毛が進行することも指摘されています。
生活環境が薄毛の主な原因である場合は、それを改善することで薄毛対策につながりますが、遺伝や体質などは、ホルモンバランスが主に関係しているといわれています。
■薄毛の原因はホルモンバランス
先ほども述べた通り、ホルモンバランスと薄毛には関連性があり、その大きな原因となっているのは男性ホルモンだといわれています。
男性ホルモンにはいくつか種類があり、ホルモンバランスの乱れによってDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが過剰に分泌されることが、薄毛に大きな影響を与えるとされています。
DHTは男性らしい体格や性器の発達に役に立つため、必ずしも悪い物であるとは言い切れませんが、成人してから過剰に分泌されてしまうと皮脂の過剰分泌につながります。
この過剰に分泌された皮脂が頭皮環境を悪化させ、ヘアサイクルの乱れにつながることによって薄毛が進行すると考えられます。
つまり、DHTの過剰分泌を抑えることができれば、薄毛対策の効果が期待できるということです。
■DHTが過剰分泌される原因
体内には数種類の男性ホルモンが存在しており、その中でもDHTの元となるテストステロンは全体の90%を占めているといわれています。
テストステロンは男性らしさを維持するためには必須である重要な男性ホルモンであり、テストステロン自体に薄毛を促進させる作用はなく、この男性ホルモンがDHTに変化することによって、薄毛影響が出てくるといわれています。
では、どうしてテストステロンがDHTに変化するのでしょうか?
それは、5αリダクターゼという酵素とテストステロンが結合することによって、DHTに変化します。
ただし、5αリダクターゼはテストステロンの働きを助ける役割もあるので、100%悪いものということではなく、そのバランスが重要となります。
実は、薄毛になりやすい方は5αリダクターゼが多く分泌されやすい体質であり、それは遺伝による影響が大きいといわれています。
これは昔からよくいわれている「父や祖父が薄毛だから自分にも遺伝した」ということとは関係なく、父か母のどちらかが5αリダクターゼの分泌が多ければ、その体質が遺伝する可能性はあります。
■ヘアサイクルの乱れと薄毛
健康な髪が育つために重要であるヘアサイクルは、DHTと発毛を促す毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体が結合することで乱れやすくなります。
ヘアサイクルは髪が伸びる成長期と、髪の成長が止まる退行期、髪が抜け落ちる休止期の3段階があります。
ヘアサイクルが乱れると髪の成長期が短くなってしまい、細くて短い髪が多くなることで毛髪の密度が少なくなるとともに、抜け毛が多くなってしまいます。
以上のことが、薄毛を引き起こす大きな要因となります。
■有効な薄毛対策「プロペシア」
ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる薄毛は、育毛剤を使って改善することが可能です。
プロペシアは薄毛の原因となるDHTを抑える効果があり、毎日使い続ければ抜け毛が少なくなり、太くて長い健康的な毛髪を取り戻すことが可能になります。
プロペシアにはジェネリックがあるので、コスト重視の方にもおすすめです。
また、発毛促進作用があるミノキシジルと併用すれば、効率的に薄毛対策を行うことが可能になります。