AGAと若白髪は肥満より心疾患のリスクが高いという事実

薄毛や若白髪は、男性の悩みの上位にランクインしていますが、彼らの悩みがさらに深刻なものとなりそうな研究結果が、インド心臓病学会で発表されました。

それは、男性型脱毛症であるAGAや若白髪が、心疾患のリスク因子として考慮する必要があるというものです。

「それは一体どういうこと!?」と驚いた方もいらっしゃると思うので、詳しく解説していきたいと思います。

 

■薄毛や若白髪は心疾患のリスクが高い!?

インドのU.N.メータ研究所心臓研究センターは、AGAや若白髪と心疾患リスクの関連を研究するために、冠動脈疾患がある40歳未満の男性790人と、同じ年齢層で健康的な男性1,270人を研究対象として選びました。

選んだ被験者全員に対して血液検査や心電図、心臓超音波検査や冠動脈造影などの検査を行い、頭髪に関しても、一人ひとりのAGAと白髪の程度も評価しました。

この結果、薄毛や若白髪の人はそうでない人よりも心疾患のリスクが高い傾向があることが示されました。

研究対象の人数が約2,000人なので、ある程度信頼できる結果だと思います。

では、薄毛と若白髪の人はどれ程の心疾患のリスクを持っているのか、詳しく見ていきましょう。

 

■薄毛の心疾患リスクは約5倍

U.N.メータ研究所心臓研究センターが研究対象とした心疾患である冠動脈疾患を抱える人は、健康的な人達が27%であったことと比べて、AGAの人達は50%と高い確率でした。

さらに、他の心血管リスク因子を年齢に応じて調整して比較したところ、AGAがある人は無い人よりも5.6倍の心疾患リスクがあるという結果が弾き出されました。

 

■若白髪の心疾患リスクも約5倍

AGAがある人と同様にして若白髪がある人とない人の比較を行ったところ、若白髪がある人の方が、心疾患のリスクが5.3倍という高い結果が出ました。

若白髪が多いと心疾患のリスクが高いというのは相応の理由があるようで、一般的な動脈硬化の原因であるホルモン変化や細胞の老化、炎症や酸化ストレスなどが、白髪が増加する原因と似ていることが挙げられています。

 

■薄毛は肥満よりも心疾患のリスクが高い

一般的に、肥満の人は心疾患のリスクが高いことが知られていると思います。

しかし、肥満の人の心疾患リスクは健康的な人と比べて約4倍であり、AGAや若白髪を抱えている人の方が心疾患のリスクが高いことが示されました。

冠動脈疾患などの心疾患の予測因子は肥満の他に、糖尿病や高血圧、心疾患の家族歴や脂質異常症の他に、喫煙などがありますが、いずれもAGAと若白髪に比べれば心疾患との関連性は低いという結果になったようです。

また、東京大学の研究班がアメリカ国内における3つの先行論文をメタ解析した結果、AGAなどの頭頂部に薄毛が生じる男性型脱毛症は、M字ハゲなどの生え際が後退する薄毛よりも心疾患のリスクが顕著であるという結論が出たようです。

AGAなどの薄毛はただでさえ精神的なストレスが大きいのに、心疾患のリスクも比較的高いといわれてはたまったものではありませんね。

では、薄毛や若白髪を抱えた人達は、どのようにして心疾患のリスクを回避すれば良いのでしょうか?

 

■心疾患のリスクを回避する方法

U.N.メータ研究所心臓研究センターの研究結果は、冠動脈疾患とそれの予測因子の関連を示しただけで、絶対に心疾患を患うというわけではありません。

しかし、心疾患との関連が示唆されている以上は、できるだけそのリスクを避けたいと思うは当然のことです。

現段階でできる心疾患の回避方法は、薄毛の原因となる偏った食事や運動不足などといった生活習慣の改善、ストレスの解消に努めるなどといったことが挙げられます。

   
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