フケが多いと、脱毛のリスクも高まるといわれているのはご存知でしょうか?
もしも最近フケが出る、またはフケの量が多いと感じている場合、その状態を放置しておくと頭皮環境が悪化していき、脱毛のリスクがますます高まることになります。
また、すでに脱毛が気になり始めているならば、フケや頭皮の状態をチェックする必要があります。
今回は、フケを放置することによる脱毛のリスクと、フケが増える原因などについて解説したいと思います。
■フケを放置すると脱毛の原因になるという因果関係
フケには頭皮が乾いている時に発生するものと、皮脂が過剰分泌している時に発生するものの2種類があります。
どちらのフケの場合でも、頭皮環境は良くないといえます。
フケが大量に発生している場合、フケが頭皮の汚れとして残るために頭皮の環境が悪化します。
また、頭皮の表面や毛穴がフケによってふさがれてしまうために、健康な毛を生やすためには欠かせない毛根に酸素や栄養が届きにくくなり、元気な毛髪は生えにくい、もしくは育ちにくい環境になってしまいます。
フケが大量に発生している状態を放置すると、先に述べたように髪の成長が阻害されてしまうような悪い頭皮環境となってしまうため、結果として抜け毛が多くなり、脱毛のリスクが高くなってしまいます。
■脱毛の要因となるフケが増える原因
そもそも、なぜフケが発生するのでしょうか?
フケは、頭皮のターンオーバーの時に剥がれ落ちた古い角質細胞であり体の垢のようなものなので、フケは日常的に発生しています。
ただし、頭皮のターンオーバーが正常であれば、フケの量は日常的なシャンプーでしっかり洗い流せる程度の量しか発生しません。
そのため、頭皮の環境がよければフケが目立つということはないのですが、頭皮が不健康で環境が悪いとフケが増えてしまいます。
フケには乾性と脂性の2種類があり、乾性のフケは洗浄力が強すぎるシャンプーなどによって皮脂が奪われ過ぎたり、皮脂の分泌量が減ってしまうことで発生します。
脂性のフケは、食生活の乱れや不規則な生活などによって皮脂が過剰に分泌されることで発生します。また、皮脂の過剰分泌は1日に何度もシャンプーをするなど、皮脂を取りすぎることでも起こります。
さらに、ストレスによって免疫力が低下している時も、脂性のフケが発生しやすいといわれています。
いずれにせよ、脱毛の原因となるフケが発生しているのは上記の理由で頭皮の環境が悪化しているからです。
■フケが出るのは病気の可能性もある
フケは皮膚炎などの病気でも発生することがあります。
この場合、病気を放置していると症状が悪化し、脱毛のリスクが高まる恐れがあるため、早めに専門医の治療を受けることをおすすめします。
■フケは頭皮環境が悪いサイン
先ほどから何度も申し上げているように、フケが過剰に増えるのは頭皮の環境悪化のサインです。
脱毛が発生しやすい環境となっているサインを放置せずに、フケが乾性なのか、それとも脂性なのかを早めに判断し、適切な対応をとるようにしましょう。
■フケの改善で脱毛予防
フケが大量に発生する原因を特定することができれば頭皮環境を改善でき、脱毛の改善につなげることができます。
乾性のフケを予防するには、乾燥対策が有効です。
洗浄力が強すぎないシャンプーを選び、皮脂に刺激を与え過ぎないようにしましょう。
また、皮脂が少ないせいで頭皮の潤いが足りないなら、保湿性のある育毛剤やホホバオイルなどを付けると効果的です。
また、脂性のフケの場合は皮脂の過剰分泌を抑える必要があります。
これに対しては、食生活や生活習慣を改善することで、フケの改善につながることが期待できます。
また、皮脂の奪い過ぎによる過剰分泌の場合は、シャンプーや洗い方を見直してみましょう。
また、ストレスが原因の場合はそのストレスを軽減することを図り、病気が原因の場合はその病気を特定して治療するなど、原因に合わせたフケの改善をすることが脱毛予防につながります。