薄毛の悩みは、男性だけの悩みではなく、女性も大いに悩まされる問題です。また、若くても薄毛になる可能性が高く、医療機関の利用とともに日々の生活での対策も重要となります。今回は、蕎麦に関する薄毛対策効果について紹介していきます。
薄毛の原因は
薄毛問題は、様々な原因によって引き起こされます。多くの人が加齢も原因のひとつではありますが、日常生活に潜む原因も数多くあります。
薄毛の原因のひとつは、生活習慣です。食生活や生活サイクルが悪い状態が長く続いていると、髪が生え、抜けないために必要な成分が不足するほか、栄養分が頭皮にまで行き渡らない状態になり薄毛となってしまいます。
また、ストレスによって薄毛となることもあれば、頭皮を染髪などで傷めたことによって薄毛となる可能性も高いです。
ルチンの効果
蕎麦の中に含まれている成分の中で、薄毛に効果があるとされている成分のひとつがルチンです。ルチンとは、ポリフェノールの一種であり、ビタミンと同じような働きをすることから、ビタミンPと呼ばれることもあります。
ルチンには様々な健康効果があります。そのひとつが血管の弾力性を高めることであり、毛細血管が強化されることによって、脳卒中や脳梗塞といった出血性の病気を予防するほか、血管が改善・抗酸化作用によって心疾患や高血圧症・動脈硬化症などの生活習慣病にも効果があるとされています。さらに、膵臓に作用することによって糖尿病を予防し、認知症、変形性関節症の予防に効果があります。
ルチンの主な効果は、血行促進作用とビタミン吸収促進です。この効果は、直接薄毛に効果があるわけではありませんが、間接的に効果が期待されます。髪が生え、育っていくためには、髪が生えるために必要となる栄養が毛の生える細胞である毛乳頭に行き届かなければなりません。血行不良になってしまうと、栄養が行き渡らず薄毛になってしまいます。ルチンにより血行促進作用が高まれば、毛細血管から栄養が毛の細胞へと届くため、薄毛の改善ができるでしょう。また、頭皮はコラーゲンによりハリと弾力のある状態になり、健康的な髪を生やします。そして、コラーゲンを作るためにはビタミンCが必要となります。ビタミンCを摂取する際に、合わせてルチンを摂取すれば、効率的に体に取り入れることができ、薄毛対策へとつながります。
コリンの効果
コリンには、肝臓の機能を強化して、肝臓に脂肪がたまることを防ぐ効果があるとされています。さらに、コリンは体内でアセチルコリンへと変わっていく成分です。アセチルコリンは、自律神経の副交感神経を活発にする働きがあります。
副交感神経が活発になれば、精神が落ち着いてストレスを軽減させることも可能です。ストレスはたまりすぎると、血行が悪くなるほか、ホルモンバランスも崩れてしまいます。結果として、髪が生えるために必要な栄養が行き渡らなくなるほか、薄毛に大きく影響する男性ホルモンが大量分泌されるかもしれません。蕎麦を食べることにより、コリンを摂取することができれば、血行改善効果やストレス軽減を期待できるので、薄毛に効果があるというわけです。
そのほか有効成分
蕎麦の中に含まれている、薄毛の改善に効果がある成分はルチンとコリンだけではありません。様々な成分があり、それぞれ薄毛に効果があります。
蕎麦には、ビタミンが豊富に含まれており、育毛だけでなく頭皮や髪の健康を維持することに役立つほか、蕎麦の中のたんぱく質と作用して髪に必要となるケラチンを作り出します。また、亜鉛や食物繊維、D-カイロイノシトールなども含まれており、育毛、ひいては健康に良い成分です。
効果のある蕎麦とは
蕎麦はそば粉の割合によって名称が変わります。そば粉を100%利用していれば十割そばであり、20%がつなぎの小麦粉ならば二八そばとなります。また、韃靼そばといったものもあります。薄毛改善効果を期待する場合は、十割そばや韃靼そばがおすすめです。