抜け毛を実感しているのに対処方法が分からない
自分の抜け毛は確実に起こっていることなのに、原因が特定できないために、どの病院を受診すれば良いのか、何科に相談すれば良いのか悩んでいる人は多いようです。
そんな時はまず、自分の身体の状態をしっかりと把握することから始めましょう。
基本的に抜け毛は皮膚科で大丈夫です。
しかし、時として大きな内臓疾患が隠れていたり、精神的な病が隠れていたりするといくら皮膚科で抜け毛の治療をしたとしても育毛促進にはつながらないのです。そればかりか、他の病気が手遅れになってしまう可能性もあるのです。
抜け毛は目に見えて分かる身体の異常ですから直視するのは辛い場合もあります。
しかし、治療のスタートが早ければ早いほど効果もすぐにあらわれますから、自分の抜け毛が一体どのようなものかをしっかり把握する必要があるのです。
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抜け毛の原因を見極めることが大切
素人の私たちには抜け毛の原因を見極めることは難しいことですが、それでも自分の身体の変化は誰よりも先に気付くことができるはずです。
身体の小さなサインを見逃さず、適切な科で受診することが育毛への近道と言えます。
迷ったらまずは皮膚科
自分抜け毛のタイプが分からずいたずらに時間が経過して治療に時間がかかってしまっては、心理的なストレスも倍増してしまいます。
抜け毛は見た目にも分かってきてしまう場合があり、精神的にも辛いもの。
ですから、どうしても何科を受診すれば良いのか分からない場合は皮膚科へと相談してみて下さい。皮膚科では色々な問診がありますので、そちらを記入して医師と相談すると、どの科が適切かを知らせてくれます。
そこから身体の内部が原因だった場合は内科で対処してもらうと良いですし、精神的なことが原因だった場合は皮膚科と心療内科をかけ持ちするのもよいでしょう。
すべて医師が指示してくれますので、まずは勇気を出して受診することが一番大切なのです。
抜け毛には、病気、体質、外的要因の3つがある
抜け毛には色々な原因があり、それらに合わせた病院に受診することが育毛への近道です。自分の抜け毛の種類を特定するのは少し難しいことかもしれません。
見極めるヒントは以下のようなものがあります。
- いつ頃抜け毛が始まったか
- 抜け毛、脱毛場所の形状はどのようなものか
- 抜け毛が起こることに関して心当たりはあるのか
- 急激に量が増えたか
円形脱毛症などは形状である程度判断できますし、抜け毛が始まった季節が春先や真夏だと頭皮の疲れが原因と考えることができます。
妊娠中や、出産後など抜け毛が起こるようなことに心当たりがあれば受診する科も自然と決まってきます。
そして、その症状によっては2つの科を掛け持ちで受診する必要性も出てきます。自分の判断ではどうしてもわからない。ストレスが原因とは思うけれど体調も悪いなど、科が特定できない場合は総合病院へと行くことも視野に入れておきましょう。
しかし、総合病院の場合は紹介状がなければ別途、受診料が発生してしまいますので、注意が必要です。
皮膚科にかかる場合
皮膚科にかかると良い抜け毛の種類はいくつかありますが、円形脱毛症やびまん性脱毛症など比較的目に見えて髪の毛に異常があると分かる場合が多いです。
円形脱毛症はストレスや心理的なことが原因で起こることが多いので、場合によっては心療内科との掛け持ちも必要かもしれません。
ですが、基本的には塗り薬と飲み薬で治ります。びまん性脱毛症はホルモンバランスの乱れなど女性に多くみられますので、こちらは婦人科との掛け持ち、または先に婦人科を受診するのも良いかもしれません。
心療内科にかかる場合
心療内科にかかる必要性がある抜け毛には抜毛症や円形脱毛症があげられます。
特に抜毛症は心理的なストレスからはげてしまうと分かっているのに髪の毛を抜くことが止められないという逼迫した状況ですので、先に心療内科を受診し、その後、皮膚科に行くのかを医師と相談するのが最良の方法でしょう。
心の病による抜け毛は、急激に進むこともあればカウンセリングなどで話を聞いてもらうだけで快方に向かうこともあります。
育毛を促進する薬よりも心を落ち着かせる薬の方が効果がある場合もありますので、勇気を出して受診してみると良いでしょう。見た目が気になって外出できないという場合は電話で先に相談してみたり、家族が代診をするのもおススメです。
内科、その他の科にかかる場合
現在持病があり、その持病の中に抜け毛の症状が含まれている場合は早急に主治医に相談して下さい。
また、内服している薬の副作用での抜け毛もかかりつけの薬局や医師に相談することが先決です。
抜け毛以外にも身体がだるい、何処か一定の場所に痛みがあるなど体調不良がある場合は、まずは内科にかかってみると良いでしょう。
その際、抜け毛が気になることも医師に尋ねてみると的確な科を紹介してくれますので、安心です。
女性で明らかに生理周期が乱れている、イライラがおさまらないなどの症状がある時は婦人科へ相談する必要があります。ホルモンバランスの乱れからくる抜け毛は女性の身体のリズムにも心にも負担がかかりますので早めの治療が育毛促進には得策です。
また、産後1年が経過したのに抜け毛がおさまらない女性も出産した病院や近くの婦人科を受診すると良いでしょう。
こちらもホルモンのバランスが戻り切っていない場合に起こる抜け毛の可能性があるからです。
女性に多い「びまん性脱毛症」・男性は「AGA」
円形脱毛症のように、男女問わず起こる脱毛もありますが、抜け毛の原因は男女で大きく異なります。
女性に多い脱毛症が「びまん性脱毛症」で、頭髪全体が徐々に薄くなるのが特徴です。加齢による女性ホルモンの減少や過度のストレス、生活習慣の乱れなどが原因となる場合が多いようですが、原因が複合的になり特定しきれないケースも多くあります。
病院の皮膚科では不十分な場合は、女性の薄毛の専門外来や発毛専門クリニックの受診も検討しましょう。
男性の抜け毛の原因では、男性ホルモンや遺伝の影響による「AGA(男性型脱毛症)」が最も多くなっています。額の生え際や頭頂部から薄毛が始まった場合は、AGAと考えてまず間違いありません。
こちらも病院の皮膚科では不十分な場合があります。女性のびまん性脱毛症同様に、脱毛症の専門外来や発毛専門クリニックの受診を検討しましょう。
適材適所で正確な診断を
ダイレクトに異常がわかる抜け毛は本人にとってとても深刻な問題です。
自分の抜け毛の状態をしっかりと把握し、しかるべき科を受診することで育毛促進が期待できるのです。
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